ゴールデンハーベスト・スタジオ訪問記 その1

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gh_studio_title.jpg 来週から、NHK BS2でジャッキー・チェンとブルース・リーの映画がたくさん放映されます。

 そこで、これを記念して、このブログで私のゴールデンハーベスト・スタジオ訪問記を連載することにします(要は書くきっかけがほしかった)。時は1986年ですから古い話です。香港映画の黄金時代の頃です。

 もともとはサイト「香港なんでもケンショウ堂」に途中まで書いたものです。世の中がブログ全盛になり、私のサイトもほったらかし状態になってしまいました。

 そこで、この訪問記の続きを当ブログで書くことにしました。

 まずは、途中まで、サイトで書いたものを一部書き直して載せることにします。

 それではどうぞ。1986年の香港にタイムスリップ!

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 はじめての海外旅行でやってきた1986年の香港。

 私の宿泊した油麻地の今はなきフォーチュナ・ホテルから歩いて数分のところに、映画会社ゴールデ ンハーベスト直営の大映画館、嘉禾戲院(ゴールデンハーベスト・シアター)がありました。

 これはそのときの旅行で私が撮影した嘉禾戲院です。

gh_theatre100.jpg 私はこの嘉禾戲院で、当時日本ではまったく知られていなかったチョウ・ユンファが主演している嘉禾作品『奇縁』を観ました。

 香港の映画館で地元の人々にまぎれこんで香港映画を観るのは、新鮮な体験でした。

 でも、それ以上に 、ゴールデンハーベスト映画をゴールデンハーベスト・シアターで観たことがとても大きな感動でした。

 映画の冒頭、スクリーンにゴールデンハーベストのオープニングクレジットがダンダンダンダン!と出てきたときは鳥肌が立ちました。


  映画館を出て、ふと、思いました。

 「ゴールデンハーベストのスタジオに行くことはできないだろうか」 

 ブルース・リーやジャッキー・チェンの映画をはじめ、数々の作品を生み出してきた、あのゴールデンハーベストの撮影所に行けないものか?


 思い立ったが吉日とは言いますが、1日おいた翌日。

 香港初上陸から7日目の、1986年3月7日。

 当時書いた旅日誌が手元にあります。

 その日誌によると3月7日の 「午前11時過ぎ」 、私は、香港島セントラルの高層ビル、ジャーディンハウスに当時あった香港観光協会(現・香港政府観光局)のインフォメーションセン ターに行っています。

 応対してくれた観光協会のスタッフに、私は言いました。

 「ゴールデンハーベストの撮影所に行きたいのですが......」

 すると観光協会のスタッフは

 「ゴールデンハーベストのスタジオは観光地ではないので入るのは難しいと思います。電話番号だったらお教えすることはできます」

 スタッフはスタジオの電話番号を調べてくれました。私は電話番号を書いたメモをスタッフからもらいました。

 すぐに油麻地のフォーチュナ・ホテルに戻り、正午過ぎ、メモを見てさっそく部屋からゴールデンハーベストに電話しました。

 番号を間違えないようにひとつひとつ確実に電話機のボタンをプッシュしました。

 受話器から聞こえてくる、日本とは違うテンポの、2回ずつ短めに鳴る呼び出し音。ああ、私はいま日本じゃない所にいる、と実感。なにせ初めての海外ですから。緊張しました。

 女性スタッフが電話に出ました。

 「私は日本から来ました。私はアナタのスタジオに行ってもいいですか?」

 中学生レベルの英語でこんなようなことを言ったんだと思います。

 こちら のブロークンでしかも意気込んだ鬼気迫る英語に向こうは困ったのか、女性は「ちょっと待ってください」 と言いました。

 しばらく受話器の向こうが無音となったのち、日本語ができる男の人に代わりました。

 「なんでしょうか?」

 つづく。
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コメント(4)

続くんですねえ、楽しみですねえ!
私は香港日本語ダイヤルで政府刊行物の販売書の場所を聞いた。後インフメーションカウンタで九巴のお客様サービスセンタの場所を教わったことがあります。
さあ、電話の向こうの日本語の主はだれだ!

おそらくその頃嘉禾で日本語のできる方は戴さんではないでしょうか?
嘉禾も3-4回お邪魔した記憶があります。邵氏兄弟(ショウブラザーズ)よりも洗練されていた作品をつくるくせに撮影スタジオ事務所等は、邵氏兄弟より汚くて野暮ったかった記憶があります。
当方も近々こちらとシンクロして「嘉禾」をやろうかと思います。w

hongkongloverさん

ようやく続きを書くきっかけをつかみました。

観光局(旧観光協会)のインフォメーションセンターのスタッフは親切で
いろいろなことを教えてくれます。
私は前にブログでも書きましたが、旗を買いたくて堅尼地城の旗の工場を教えてもらいました。
お店だと思ったら、メーカーだった(笑)。そこで直販してもらいました。

>さあ、電話の向こうの日本語の主はだれだ!

自分で書いた記事を読み直して、はたと気づきました。
ゴールデンハーベストで日本語といえば、
チャイ・ランさんが思いつきますが、この電話の主は彼ではありません。
そういえば、これも昔の話ですが「孔雀王」の試写が銀座であったとき、
そのチャイ・ランさんを見かけたことがあります。

PMイースタンさん

ゴールデンハーベストはたしかもともとキャセイフィルムの撮影所だったんですよね。

映画の撮影所というものは日本もそうですが意外と殺風景なものですよね。

そちらのブログでの嘉禾製片廠の記事、楽しみにしています。早く書いてください!

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     この記事について

このページは、学芸員Kが2010年7月 3日 11:10に書いた記事です。

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