2008年6月アーカイブ

 香港のJoseph先生よりトラムの写真がメールで届きました。車両ナンバー128のトラムにエアコンが付いたとのこと。

 おおおおッ! ついにトラムにエアコンが搭載された!

tram128-aircon1.jpg

 青丸で囲った部分がエアコンの室外機(?)です。   (撮影・提供:Joseph先生)

 

tram128-aircon2.jpg

 その部分のアップ。「KONVEKTA」とはエアコンメーカーの名前でしょうか? なんかKの文字の使い方が英語圏のものではないような気がします。

 と、検索したら出てきました。やはりエアコンのメーカーでした(多分)。ドイツのメーカーのようです。

 KONVEKTA http://www.konvekta.de/Products.799.0.html?&L=1

 この車両はパーティ用とか広告イベント用だと思いますが、エアコンは他の一般車両にも採用されるのでしょうか。

 エアコンがあればそりゃ快適でしょう。でも、エアコンがないから窓を開けて風と街の音と匂いを感じることができるのが香港トラムの風情。だからエアコンが普及するのはちょっと複雑な気持ちです。こういうのは観光客のわがままなんですけど。

 

 ところでこのナンバー128の車両はかつて1986年に私も遭遇して撮影しています。今とは違ってノーマルのボディです。おそらく車両ナンバー不変で現在の128と同じ固体のものだと思います。前にも載せましたが、見比べると面白いので、どうぞ。

tram3.jpg

  さすがにボディの広告に時代を感じます。当時は複数の広告が入る部分広告の車両がたくさんありました。(参考:1986年に私が撮った部分広告のトラム【香港なんでもケンショウ堂】

 そして今年の3月に「ラグビーボールが詰まった広告トラムが登場しましたよ」、とJoseph先生から届いた当時のナンバー128の車両がこの写真。

tram-hksevens.jpg

                              (撮影・提供:Joseph先生)

 その変遷も面白いです。

 

 あ、よく考えたら、乗車口と降車口がオープンで密閉されていない一般車両のトラムは、エアコンの導入はムリですね! 今回の車両128も、2階だけにエアコンが入っているのでしょう。

 これからも一般車両では風と街の音と匂いを感じられる。ああ、良かった良かった......。

 まてよ、ミレニアムタイプの新型トラムはすでにエアコンが入っている? いずれにせよやっぱり私は従来タイプのトラムが好きです。香港で一番好きな乗り物です。

 ところで、Joseph先生、エアコンを撮影するためにわざわざ高い位置で待機して「車両128」を上から撮影したのでしょうか? そうならば、あっぱれ!

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 すでにいくつかのブログでも話題になっていますが、九龍塘に現存しているブルース・リーの旧邸宅が売却される動きがあり、これを受けて地元のファンクラブ「李小龍会」が中心になって、この旧邸宅の保存を訴えて署名活動をしています。

 ヤフーニュース(from中国情報局)記事

 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080625-00000059-scn-ent

 ブルース・リー旧邸宅の現状を知っている人ならば、この記事だけだと「?」となる人もいると思います。なぜなら有名な話ですが旧邸宅は「現存」しているとはいえ、あるじの死後まもなくして売却されラブホテルになってしまったので、いまさら保存もへったくれもないからです。

 でも、いくつかのブログをみてその経緯がわかりました。以下、こういうことです。

 ブルース・リーの邸宅は、たとえラブホテルになってしまったといえども、彼の死後35年経たいまもなお、その躯体だけはなんとか原形をとどめている。

 それが今回の売却話で一般デベロッパーの手に渡れば、築年数が40年に届きそうなこの旧邸宅が一気に取り壊されてしまうのは火を見るより明らか。

 今回の売却話を発表した旧邸宅の現所有者は個人の篤志家。彼は先日起きた中国四川大地震の被災地への援助のためにこの邸宅地を含む5区画を売却し、その収入の一部を被災地へ寄付するとのこと。

 そこでかねてよりブルース・リー旧邸宅を保存して「李小龍博物館」にするべく活動してきたファンクラブ「李小龍会」が立ち上がった。

 李小龍会は、旧邸宅 所有者の被災地援助計画には賛同しつつ、香港特別行政区政府に対して同邸宅の購入による保存を訴えた。また、旧邸宅をブルース・リー博物館にすればその入場料の一部も被災地へ寄付できる、としている。

 以上が経緯です。

 こちらのブログでは、李小龍会が会員に正式にあてたレターの内容も紹介され今回のことが詳しく書かれています。

 『香港帰り、横浜暮らし』  http://plaza.rakuten.co.jp/southhorizon/diary/200806170000/

 ここにも書かれているように、李小龍会は、香港のラジオ局「商業電台」のサポートにより、同局のサイトを通じてブルース・リーの旧邸宅保存のための署名活動をしています。

 http://beta.881903.com/

 真ん中の「保護龍之故居」をクリックして開いたウインドウから署名できます。私も署名しました。名前やハンドルネームとメールアドレスだけの署名を政府に渡してそれをどれだけ認めてもらえるのか正直疑問ですが、やらないよりもやったほうがいいです。

 かつてブルース・リーファンだった人、現在も彼を愛する人、そして古き香港を少しでも残したい人は、ぜひとも署名を。

 ところで、ブルース・リーの旧邸宅は、いったい どこにある?

 ココです。

 グーグルの航空地図。九龍塘地区。真ん中の「名人酒店」の一戸おいて上が旧邸宅です。


大きな地図で見る

 

 こちらは地元の地図本、「香港街道地方指南2006年版」。真ん中の赤丸のところ、「【H】羅曼」がブルース・リー旧邸宅。金巴倫道41号(41 Cumberland Road)。現・羅曼酒店です。地図を見ると、このエリアには羅曼酒店以外にもラブホテルが点在していることがわかります。数えたらエリア内に15軒のラブホテルとおぼしきものがありました。

 5~60階建てのマンションや団地がフツーに建ち連なる香港と九龍の市街地で、「一戸建て」が並ぶエリアは基本的にここしかありません。しかもここは極めてすごく狭いエリアです。九龍塘とはそんな場所です。 

romanhotelmap.jpg

 

bluceleeestate.jpg

 この写真はもう7年前になりますが2001年1月にカミさんと行ったときに撮影した、ブルース・リー旧邸宅です。改装されて窓が埋められています。でも塀も建物もベースは旧邸宅のままです。「羅曼酒店」という名のラブホテル。ラブホテルの前で記念撮影というのも変な感じです。

 このときは、私はたしか3度目の訪問でした。私がはじめて行ったときからずっとここは羅曼酒店です。最初に行ったときはインド人の門番の人が許可してくれたので敷地内に入り玄関内や建物周りでビデオカメラを回しました。建物から掃除の女の人が出てきて「ああ、レイシウロン、レイシウロン(李小龍)!」とナットク顔で言ってました。でも、いま考えると、よくビデオカメラで撮影させてくれたものだと思います。本来の目的の利用客にはいい迷惑です。すみませんでした。

 ちなみに、この近くにジャッキー・チェンの事務所があります。かつては「UFO」とか映画会社の名前が入った表札もこの界隈でいくつか見かけました。それと、この旧邸宅の隣はあのチョウ・ユンファの家だったらしいのですが、今はどうなっているのでしょうか。

 香港屈指の高級住宅街である九龍塘はラブホテル街としても有名ですが、すごい話です。これが東京なら大田区田園調布3丁目の豪邸群(Google Map)の中にラブホテルが点在しているようなもんです。

 ブルース・リーの旧邸宅についてはここに詳しく載っています。http://kakutei.cside.com/kakutei.site/syosai/ryokou/hongkong/hon02.htm

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きのう、小学1年生の息子が入っているサッカークラブの練習が雨で流れたので、東京ビッグサイトで開催されている東京おもちゃショー2008に家族で行きました。昨年は仕事で私は行けなかったので2年ぶりです。なんか例年よりもものすごく混んでました。天候がはっきりしなかったのでディズニーランドなど屋外へのお出かけを見合わせた人々がこちらに流れてきたのではないか、とは妻の分析。無料だし。

人ごみでまっすぐ歩けない会場内を歩きながら香港のメーカーの出展がないかと探していたら、「HotToys」というメーカーのブースがありました。大人向けのフィギュアを製造しているメーカーです。以下、同社ブースでもらってきたカタログに載っている数々のフィギュアから、香港の俳優のものをピックアップ。

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左が「パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド」のチョウ・ユンファです。

 

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こちらは「役名状」の、右がアンディ・ラウ、左と真ん中は金城武。最初、「いずれもアンディ・ラウ」と書きましたが訂正(汗)。

 

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一番右のアンディ・ラウの顔の部分のアップ。目を細めて遠くから見てみてください。こういうフィギュアでスターが扱われる場合、あまり顔が似ていないことが通例です。でも、これは相当イイ出来です。かなり似てますよね? 美男子です。

 

hottoys8.jpg

小さくすると、激似です。本人の写真みたいです。フィギュアマニアだけではなく、アンディ・ラウのファンにも見逃せないのではないでしょうか。もしブルース・リーのフィギュアをこのメーカーが作ったらぜひ見てみたいです。

 

hottoys6.jpg

ついでに、これ。これは『バットマン』に登場するバットモービル。全長73cmの大型モデルです。家に帰ってカタログを見たら売り物として載っていたので驚きました。会場に展示してあったのですが、まるで博物館の展示模型(こういうのを「博物館クラス」っていうんですか?)といえるくらい出来がいいので、てっきり非売品の集客用ディスプレイだと思ってました。価格は4万9000円。これを高いとみるかどうかは、買う側次第ですね。

 

hottoys7.jpg

この方がHotToysの創設者、ホワード・チャン氏。HotToysは2000年に設立されました。

HotToys Japan HP : http://www.hottoys.jp/

ヤフー香港で検索したら「玩具狂熱」という名前で出てきました。

本社HP「玩具狂熱」 : http://www.hottoys.com.hk/

「香港トイ」といえば、昔は欧米や日本のおもちゃメーカーの下請けというイメージでしたが、最近はマイケル・ラウなどによりデザインされた香港フィギュアが脚光を浴びました。以前、マニアックな店が集まる中野ブロードウェーに行ったら、香港フィギュア専門のお店もありました。

また、今回のおもちゃショーとは関係ありませんが、プラモデルの世界では、ドラゴンモデルズという香港のメーカーが、ミリタリーモデル(戦車とか)のマニアの間では有名です。

1970年代までに勢力を誇っていたアメリカのモノグラム社などのミリタリーモデルを、日本のタミヤが駆逐する形で王座に座り、以降長らくミリタリーモデルといえば日本のTAMIYAブランドの独占状態でした。そこへ、何年前ころかはよくわからないのですがドラゴンモデルズというメーカーが登場し、精巧なキットを数々とリリースして話題となりました。

このドラゴンモデルズは、タミヤの作らないモデルを穴を埋める形で企画してきました。以前、ドラゴンの社長インタビューを模型雑誌で読んだら、社長は「タミヤには尊敬の念を持っている」というようなことを言ってました。(ドラゴンのことは最近刊行された「100%香港製造」にも載っています。)

タミヤのプラモデルは、その精巧さや製品としてのセンスの良さにおいては日本や世界の他メーカーの追随を許しませんでした。しかし、最近はコンピューターによる製図や金型作成など製造技術の発達によって、新興メーカーも企画力があれば一流メーカーの製品に遜色ないものを作ることが昔よりは容易になっているのだと思われます。

で、話が脱線しましたが、以下、今回の東京おもちゃショー2008の風景。

toyshow.jpg  

たくさんの人。エスカレーターに乗るにも柵に沿ってジグザグに進まねばならず、ディズニーランドみたいです。

 

takaratomy1.jpg  

タカラトミーのブース。壁の向こうが会場です。これは午前の風景ですが、午後になると列がぐるっとブースを取り囲んで最後尾はショー会場の外にまで及びます。トップメーカーのブースだけに、これひとつでデパートの催事場のイベントがすっぽり収まる規模です。

 

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タカラトミーのライバル、バンダイのブースでひときわ目をひいたウルトラマン。

 

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なんと、ウルトラマンのフィギュアで作られています。

 

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つま先の部分。

 

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同じくバンダイ。『ゴーオンジャー』のディスプレイ。

 

bandai5.jpg

ゴーオンブルーのアップ。顔の黒い部分はゴーグルという設定なんでしょうが、ここをいったん「口」だと思ってしまうと、上のライトが目に見えて、おかしな顔に見えてしまいます。口をアングリと開けてます。最初にこの顔をテレビで見て笑ってしまいました。ちなみに小学校1年生の息子は、この2月から始まった『ゴーオンジャー』への食いつきがいまひとつで、幼稚園卒園と同時に戦隊シリーズからも卒業して、見向きもしなくなりました。

おもちゃショーに行っていつも頭に思い浮かぶ言葉は、「ああ、当てに行ってるな」です。新製品のプロモーションを見ていると、大ヒット狙いの「一発当てよう」という意気込みを感じます。どの世界も大変です。

会場の東京ビッグサイトには今年はクルマで行きましたが、空いている駐車場にたどりつくまで大変でした。こういうのはやっぱり電車を使ったほうがいいです。

おととしのおもちゃショー2006と比べるとマニアックなメーカーの出展が少なかったようで私としては残念ではありました。ちなみに東京おもちゃショー2006にはこんな香港のメーカーの出展がありました。【ココ】

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私がやってますサイト「香港なんでもケンショウ堂」の掲示板で、PMイースタンさんから「地球の歩き方の『マカオ』が単独で出版された」という情報をいただきました。

「地球の歩き方」の香港偏は、他のガイドブックにもあるようにこれまでは香港をメイン、マカオをサブで構成した「香港 マカオ」のコンビで出ていましたが、今回の2008~2009年版はマカオが香港から独立したことになります。

きょうたまたま三省堂書店の本店に行って見てみたら、「地球の歩き方 マカオ」がありました。ページ数は少なめでした。

「地球の歩き方 2008~2009年版」では、ということで「香港」もマカオが抜けて単独で出されます。

発売は公式サイトによれば7月18日、アマゾンではなぜか6月28日。

実は私、この地球の歩き方の香港偏は最初の1988年版から現在まで全部漏れなく買い続けています。もう習慣です。売れているだけに内容や信憑性に関して批判的な声もありますが、でも、やはりその情報量はすごいと思います。

マカオが抜けた分、昨年版よりも全体のページ数が少なくなってしまうのでしょうか。総ページ数はそのままでマカオに割いていたページの分だけ香港の情報量が増えれば嬉しいです。

以前、海外のある都市に行こうかと思ったのですが、その都市の「地球の歩き方」がすごくページが少なくて薄かったので、......やめてしまいました(汗)。

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mixiをサーフィンしていましたら、ある方の日記で「香港TVB CM大賞投票サイト」が紹介されていました。その方は、この賞にノミネートされているCMに出演されている方のようです。

(mixi その方の日記 http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=32065439&comm_id=209152) 

【TVB CM大賞 http://advertising.tvb.com/tvcawards/】 

さすが粒ぞろいのCMがあります。 

同賞ノミネート部門「電訊・運輸部門」の、ノミネート作品「國泰航空 思郷之味」に出演されている日本人の男優の方が、自身が出演されている、その國泰航空のCMをmixiの日記で紹介されているのです。

これがそのノミネートCM (YouTubeより) 

日本人にも共感できる内容ですね。最後に出てくるご飯が、男優さんのその食べ方から、長粒米ではなく日本のお米のように感じるのは、私の気のせいでしょうか?

この方は、このCMで、主演者(Takei Akioさん)として「男主角 廣告演員」部門でもノミネートされています。

レッツ投票!

私はこの男優の方が出ているキャセイのCMを応援します。

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100hkpdc.jpgきょう神保町の東方書店に行って、「100%香港製造」を入手してきました。数件となりの三省堂書店本店は、ネットでは在庫表示があるのに、該当の売り場では見当たりませんでした。まさか売り切れ?

まだまったく読んでいませんが、書店で売ってます、というご報告まで。

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東京メトロ半蔵門線大手町駅構内エスカレーター上の看板。

まえから気になっていたのですが、この看板の写真のビル群は香港ですよね?

拡大その1。

usb2.jpg

やっぱり香港ですよね? ビルのボロボロ具合とか。

拡大その2。上写真の右のほうの拡大。

usb3.jpg

この道路は灣仔のトラム通りとみた! 赤いのは小巴か? ......違うでしょうか?

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ajiumisen.jpg小ネタにもならないことなんですが、このスナック菓子、テレビCMなどでも有名なブランド、「でん六」というれっきとした日本のものです。でもなんか、「海味鮮」のロゴとかの雰囲気が、香港のセブンイレブンとかにありそうな、香港のジャンクフードっぽくありませんか? 妻はこのお菓子のことを「ほいめいしん」とか言ってます。
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senryoki.jpg本の話題が続きますが。

いま、この本を読んでます。2008年3月に刊行された『日本占領期 香港のこどもたち』。副題に『学びと暮らしのオーラルヒストリー』とあるので、なんとなく穏やかな感じもします。しかし、この本の原題は『十一万から三千へ』です。これは占領期に香港の学生や児童の数が11万人から3000人に激減したことを示しています。

以前、広東語を少し習っていたとき、教師が語ったのですが、香港では、単に「三年八ヶ月」といえば、それはすなわち香港が日本に占領された期間のことをさし、転じて、今でも「三年八ヶ月」は「日本占領期の香港」そのものを意味します。

日本が香港で行った蛮行は断片的に知っています。中国本土と同様、そのすべてが真実だったかはわかりませんが、当時の香港の人々が極めて大きな苦難を味わったことは事実です。

客観的にみれば、それまでのイギリスの占領から一時期日本の手に渡り、日本の敗戦により再びイギリス植民地に戻ったということになります。しかし、イギリスの植民地経営は放任主義だったので、日本の軍政による占領期の香港の人々の苦渋や困難が際立ってしまったという面があると思います。

この本には、当時小学校や中学校の生徒だった人や教師だった人が語るインタビュー集です。若くして抗日ゲリラとなった人、修道院に入り私塾のような形でボランティアで勉強を教えた人など、さまざまな人の日本占領期の様子が語られます。日本語版は凱風社より刊行されました。

このような題材を扱った書籍が翻訳されて書店に並ぶのは、小さな出版社の地道な出版活動の賜物だと思います。ネットでは得ることのできない情報が、まだ紙の本の世界には残っていると実感しました。

貴重な証言も多く、永遠の香港観光旅行客を自認するノーテンキな私の知らない香港がここで語られています。

ただひとつ、残念に思うのは、インタビューであることを意識しすぎたのか、日本語による訳文にちょっと不自然なところがあることです。 この本は、本文すべてが独白調で書かれていますが、日本語訳では、たとえば当時教師をしていた男性の語る口調が「~やったのじゃ。」などと、いまどき舞台や映画の脚本のセリフでも聞くことのない、フィクションとしての「お年寄り」の言い回しとなっています。そこがちょっと読んでいてひっかかってしまったのでした。

言い回しについては、訳者や編集者は苦労されたのだと思います。でも、読者の勝手な感想としては、原文のニュアンスとは異なるかもしれませんが、そこは翻訳として割り切って、全部「ですます調」に統一したほうが自然で、話し手の語ることが結局伝わりやすいのではなかったか、と、思うのでした。

定価4000円なのでちょっと高めの本ですが、興味のある方はどうぞ。

まだ途中までしか読んでいませんが、紹介でした。

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madeinhk.jpg

『100%香港製造』。さっき見つけました。この本、ちょうどきょう6日発売か、あるいは明日7日に本屋さんに並ぶ模様。公式ページでは6日発売となっているのに、アマゾンでは7日と表示されています。どっちかな? WEBで三省堂書店の在庫確認をしてみたら、在庫の表示はまだありませんでした。

追記(7日):ゲストの

【公式ページ】 http://www.tokimeki-p.com/etc/hongkong.html

どんな方向の内容なのかは公式ページからわかりましたが、どう書かれているのかに、ちょっと興味大。

香港製造、と聞いて私はフルーツ・チャン監督の映画を思い出しました。

版元のTOKIMEKIパブリッシングはアジアンカルチャーの本や雑誌を出しているところです。ちょっと前に茶餐庁の本も出しました。

あと、今月はもうひとつ、6月25日にこちらは天下の岩波書店から『往復書簡 いつも香港を見つめて』という本が出ます。著者のひとり四方田犬彦氏はいわゆる論客ですが、以前、晶文社からブルース・リーの本を出したこともある人です。本の評価はイマイチのようですが。

【公式ページ】 http://www.iwanami.co.jp/index.html (直接ページへのリンクを貼ったところ表示されませんでしたので、このトップページ右の検索窓に「いつも香港を見つめて」と入れて検索してみてください。)

ふたつとも、楽しみですね。

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hkidwar.jpg私がよく行く区立図書館には、リユース本コーナーがあります。図書館所蔵で不要になった書籍や、家庭で不要になって持ち込まれた書籍がここに並んでいます。欲しい人は無料で自由に持ち帰れます。

きのう図書館に本を返却しに行った帰りがけに、このコーナーを覗いて何かないか物色したら、小説本「香港独立戦争 下巻」というのが置いてありましたので、救済してきました。

中国に香港が返還される直前に日本で起きた「香港ブーム」に乗じて出版された本が多数ありましたが、この本もそのうちのひとつです。中央公論社による1997年1月の発行です。読んでないからわかりませんが、題名から察するに、香港が中国に返還されるのではなく独立する方向に向かい、そのために起きた戦争(どことどこの?)を描いたものだと思われます。

この本の上巻を私は持っています。11年前、銅鑼灣のそごうの旭屋書店(アレ?紀伊國屋書店でしたか?)の店頭に平積みで置いてあったので、ホテルで夜にでも読もうかと思って買ったのですが、深夜サンミゲルビールを飲みながらモノクロの古い香港映画をテレビで観ることを至福としていた私が読むわけもなく、最初の1ページだけ目を通してそのまま日本に持って帰りました。

その後、読もうにも下巻を持っていなかったこともあって、おそらくその下巻も絶版になっているだろうし古本を探す気力もなく、上巻はずっと本棚の中に入ったまま、その存在も忘れてました。

ということで11年のときを経て下巻が予期せぬところでタダで手に入り、「ヤッタ!」と喜んで図書館から外に出たら、道路に停めておいた我が愛車から駐車監視員2名の立ち去る姿があり、近づいて見たらフロントウインドウにこんなものが貼ってあったから、ゲゲゲッ!です。駐車違反のステッカーです。

forbidpk.jpg

昨年ウチを引っ越して図書館が少し遠くなってしまい、現在は自転車で10分くらいのところに図書館があるのですが、きのうは雨が降っていたので自転車はやめてクルマで行ったのです。

たった5分路上に停めていた間に、やられてしまいました。普段は路上駐車なんかしないのに......。印字してあるのを見たら、路上駐車確認開始時刻から違反成立の印字の時刻までわずか3分です。......3分。リユース本コーナーを覗かずに本の返却だけですぐ図書館を出たなら、おそらく違反ステッカーは貼られてなかったんじゃないかと思います。

でもまあ、とにかく、たった5分でも駐車違反をした自分が悪いのです。

法律が改正されて路上駐車が厳しくなったことは知っていましたが、以前から私は必ず有料駐車場か路上パーキングにきちんと停めてきたので、違反には無縁でした。いや、私が品行方正なドライバーということではなくて、単に、違反金が怖かったのです。大昔に痛い目にあったので。ということで今回の駐車違反は10数年ぶりです。

ステッカーには「放置駐車」とあります。放置なんかしていないのに。家に帰って、ネットでちょっと調べたら、放置駐車の違反金は1万8000円とのことです。そのあと警察署に電話して聞いたら担当の方が、2週間ほどで通知がくることや反則金と違反金の違いや支払いのシステムを懇切丁寧に教えてくれました。

中古本の「香港独立戦争 下巻」、結局1万8000円でのお買い上げとなりました。こうなったら、もう読むしかありません。11年前に上巻を買っといてよかったです。

ところで、放置駐車の違反金の金額を調べるため、Googleのツールバーに「放置」と入力したら、いきなり候補のキーワードで「放置プレイ」というのが一番上に出てきました。オイオイ。

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taiwanoldtheaters.jpg神保町の東方書店は中国・香港・台湾関連書のお店です。日本や向こうで出版された本をたくさん売ってます。先日、香港本が何か出ていないかいつものように行ってみたら、こんな本が棚にひっそりと1冊ささっているのを発見。

「台灣地理百科83 台灣的老戲院」。台湾の昔日の映画館について書かれた本です。買いませんでしたけど、検索してみたら、中身をちょっとだけ見られるサイトがありました。

 http://www.books.com.tw/exep/prod/lookinside.php?item=0010344418#p

実際の中身(ほかのページ)は、もっと写真が載ってたような気がします。

台湾でも昔の映画館を懐かしむ人がいて、それに応える本が出ているのですね。

この本は「台灣地理百科」シリーズのひとつなのでここからは出ないでしょうが、もしこれの香港偏があったら、即レジに直行です。「香港的老戲院」。題名だけで即買いです。

香港の「ちょっと昔の映画館」については、私も少しだけ参加したこちらの本をどうぞ。

ああ、シネマパラダイス!

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