中国のWangさんから届いた
中環・雲咸街の写真にて、発見。

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 恭喜發財! うーん、うらやましい、香港では2回もお正月で盛り上がれて。

 中国のWang Gangさんという方から、メールをいただきました。

 彼は、中環の雲咸街(ウィンダムストリート)の歴史を調査しているとのことです。
 
 参考:ここが香港・雲咸街あたり(by Google 航空写真地図)

 彼がネットでこの雲咸街のことを検索していたら、私のサイト「香港なんでもケンショウ堂」にある1986年撮影の雲咸街の「娯楽戲院」の写真を見つけたそうです。

 このページの写真です。
 http://homepage2.nifty.com/hongkong/cinema-kg.html

 Wangさんは現在刊行を準備している本があるそうです。その本のために雲咸街の写真を収集していて、すでに50枚以上集めたのだそう。現在のところ、1846年から1960年代のものが手に入っているが、1980年代のものはないとのこと。

 そこで、1986年撮影の「娯楽戲院」の写真を引用元明記で使わせてもらえないか、とのことでした。私は、お役に立つならと快く承知いたしました。

 今年の夏に香港で、この彼の調査の集大成として本が刊行されるとのことです。私の写真は果たして掲載されるのか? 載ったら嬉しいです。

 昨年の 『憶記戲院記憶』 に続き、香港や中国のコアな方々から様々なコンタクトをいただいているので、ちょっと驚いています。トラムファンの香港人の方からもいろいろと情報や写真をいただいています。

 で、メールでWangさんの依頼にOKしましたら、後日、彼からこんな写真がありますよと画像が届きました。
 コレ。(写真A)

flower-street.jpg
 【写真A 雲咸街 1910年代撮影】(courtesy of Mr.Wang Gang)

 これは1910年代の雲咸街だそうです。
 この写真は、かつて私が1986年と2006年に撮った写真(写真B、C)と、ほぼ同じ位置から撮影されたもののようです。見比べてください。

kings1986.jpg
 【写真B 雲咸街 1986年3月 学芸員K、はじめての香港で何の気なしに撮影】

kings2006.jpg
 【写真C 雲咸街 2006年3月 学芸員K、20年後の様子を同じ位置に立って撮影】

 写真Cでは、交差点の道路が改造されて自動車が右折できないように歩道が左に(写真では右へ)カーブして延びていて景観が異なるため、撮影位置が違って見えるかもしれませんが、上の写真Bと同じ位置に立っての撮影です。

 で、Wangさんに「この古い写真をブログでみなさんに紹介してもいいですか?」とたずねたら、いいですよの返信とともに、さらにこんな写真が届きました。雲咸街をクローズアップしたものです。トリミングされたものかどうかは聞いてませんが、写真Aとは別の写真です。写真Aの真ん中あたりを拡大したような感じになってます。

flower-street-closeup.jpg
  【写真D 雲咸街クローズアップ 1910年代撮影】(courtesy of Mr.Wang Gang)

 Wangさんがメールで 「ほら、ここに...」 と言うので注意深く見てみると......。

BijouTheatre.jpg
 
 おっ、「BIJOU THEATRE」 という看板が!

 看板の付いている建物の位置は娯楽戲院とほぼ同じ場所。Wangさんによれば娯楽戲院は正式な映画館としては香港でもっとも古い劇場だそうです。その歴史は1907年までさかのぼることができるとか。ということは1910年ころ撮影のこの写真の 「BIJOU THEATRE」 が娯楽戲院の前身の映画館ということか?

 久しぶりに私も香港のいまはなき映画館のことを調べてみたくなりました。Wangさんの本では娯楽戲院の歴史も解説されるそうです。

 ところで、最初の写真Aを見てください。写真の下に「Flower Street」という文字が入ってます。これは当時の通称でしょうか。通りにはたくさんの花があります。路上売りの花屋さんと思われます。香港で花屋さんの通りといえば、今なら旺角の北、MTR太子駅の東にある花墟道(Flower Market Rd.)や太子道あたりを思い出すのですが、1910年代は雲咸街が路上の花屋さんであふれる通りだったんですね。

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コメント(2)

興味深い写真ですね。香港の歴史というと阿片戦争まで遡っても約100年ですから歴史という感じが合わない所と感じていましたがそれは間違いだということがわかりました。歴史的建造物とか宝物ではなく、街のある通りから感じることができるなんていかにも香港という感じで素敵ですよね。

d9903832さん
こんにちは。いま、香港では古い建物を残そうという声が一部であがっていて、またわずかながら具体的な行動も出ているようです。

街を歩いていて、うっかりすると通り過ぎてしまう雑居ビルみたいなボロボロの建物が戦前の建造だったりするのが香港ですよね。

イギリスが1840年に起こしたアヘン戦争後に占領してのどかな漁村に作った人工都市ともいえる香港は、たとえばイギリス人のネーザン卿が、当時はそんなもの不要だと周囲から馬鹿にされるほど幅広い道路を南北に貫いて造ったネーザンロードなど、街自体が植民地としての歴史を感じられるんじゃないかと私は思っています。

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このページは、学芸員Kが2008年2月 8日 23:07に書いた記事です。

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