『香港国際警察』(1985年)
比較! これが編集バージョン違い映像だ!

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 先日ヤフオクで200円で手に入れた、『香港国際警察』の絶版日本公開バージョンビデオですが、YouTubeにその日本公開版バージョンの映像と、香港公開オリジナルバージョンがありましたので、アップしておきます。すさまじく編集が違います。

【オープニング その1】
●香港劇場公開バージョン(ただしこのYouTubeの映像の音声は英語)

【オープニング その2】
●日本劇場公開バージョン

 このようにまったく違います。日本公開版では、物語の本題に入る前に、警察署内での笑いのエピソードが入りますが、香港公開版はそれがスッポリ抜けていて、いきなり本題から始まります。したがって映画の最初の雰囲気がまったく違ってきます。

 香港公開版は、タイトルバックが真っ黒で音楽もなく、観客はいきなり気持ちを緊張させて、タイトルが終わると今度はいきなりシリアスな本題の場面に入っていくことになります。日本公開版を先に観ている人はこれがすごく唐突でびっくりすると思います。

 しかし、日本公開版は、タイトルバックにジャッキー・チェンによる活気ある主題歌が入り、それに続いて警察署内でのオトボケな笑いのエピソードがあって、のちにシリアスな展開に徐々に移ることになります。警察を舞台にした娯楽映画の物語の進め方としても無理のない王道を行く手法になっていると思います。

 おおざっぱに言うと、細かい編集の違いはなおもありますが、この日本公開版の冒頭のエピソードのあとに、香港公開版が続くような形です。

 香港公開オリジナル版はこのように唐突でシリアスなのです。なお、タイトルに漢字の入らない「英語版」も存在します(過去にフジテレビで放映しました)。

 ちなみに上の香港公開版は、DVDからのダビングなのか、オープニングのタイトルがゴールデンハーベストではなく、同社から権利が譲渡された「Media Asia」のクレジットが入っています。

 で、エンディングも、次のように両バージョンは編集が異なります。

【エンディング その1】
●香港劇場公開バージョン(ただしこのYouTubeの映像の音声は英語)

【エンディング その2】
●日本劇場公開バージョン

 香港公開版は、これまた唐突にあっさりと終わります。日本公開版は、余韻を残してエンディングを迎えます。

 要は、香港公開オリジナル版は、日本公開版の頭とお尻の部分がない、ということです。

 どうでしょうか、日本公開版のほうがイイですよね? 私は断然、日本公開版がイイです。

 でも、どうしてここまで編集の違うものができてしまったのか。香港公開版は、オープニングが唐突でシリアスで、エンディングもまた唐突なので、冷ややかな感じがします。

 映画にとって大切な、オープニングとエンディングの雰囲気が全然違う編集バージョンの2つの存在……。

 香港の映画館で、あの情熱的な1985年当時の香港人が観るにしたって、日本公開版バージョンのほうがどう考えたって合っていたのでは、と、私は思うのですが。

 どう思われますか?

 2007.11.20追記:検索してわかったんですが、ここ最近(昨年?おととし?)、NHK衛星で日本公開版を放送したそうですね。そういえばたしか新聞のテレビ欄に載ってたような記憶アリ。日本公開版だったのか。こりゃきっとポニー版より鮮明画像だったに違いない。ヘタこいた~!

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コメント(2)

私も、日本公開版の方が好きですし良いと思っています。
香港公開版がそうなっているという事を大分経ってから
知ったので、ちょっとショックでもありましたよ。

『九龍の眼』は、フォーチューンスターでDVD化した際
には日本公開版のロングバージョンが採用されたのですから、
パート1も出来なかった事はないと思うのですがねぇ。

Katoさん
続編『九龍の眼』はロングバージョンなんですね。
ウィキペディアを見ると、『香港国際警察』の日本公開版はフィルムが残っていないかも、みたいなことが書かれていますが、あるんだったら、ぜひDVDにして欲しいです。

Katoさんはそのへんの技術的なことがお詳しいのではと思いますが、先日手に入れて自分でDVD化した―――単にダビングしただけですけど―――ポニー版の日本公開版は、VHSビデオだからというだけでなく、当時のフィルムからビデオへ移す方法が一時代前の方法なので、画像が相当に甘いので。

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このページは、学芸員Kが2007年11月16日 19:24に書いた記事です。

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