「香港のスピルバーグ」と「次のジャッキー・チェン」

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 追記:この記事、一番下にある理由で修正しました。

 香港映画祭とは関係ないですが。(映画祭レポートその3は次回にします)
 
 きのう書いた「香港のスピルバーグ」のことで、思い出しました。これに似た形容の仕方で「次の○○」というのがありますよね。「香港の…」が所属場所の違う人物を入れての形容なら、「次の…」は時代の違う人物や前任者を入れての形容です。(似たものに「第二の…」とか「平成の…」など)

 で、ちょっと記憶がうろ覚えなのですが、何年か前、日本のテレビで、ニコラス・ツェーのことをやっていました。その番組内でのことです。2004年版の『香港国際警察』の宣伝がらみだったかな。いやもっと前の『ジェネックス・コップ』の特集だったような気もします。

 その番組は、ニコラス・ツェーの実力の高さを紹介する意図で、ニコラスのことを語るジャッキー・チェンのインタビューVTRを流しました。ジャッキーはニコラス・ツェーのことを、「彼こそは香港映画界の次代を担う俳優である」と褒め称え、こう言いました。

 「ニコラス、彼は次のジャッキー・チェンになるよ」

 私はジャッキーの偉大さはもちろん認めますが、でもテレビを見ていて「ウーン、本人が自分の名前を使って褒め称えるのか…。さすがはジャッキー御大だ」とちょっとジャッキーの言い方に微妙なものを感じました。(まあ、言ってしまうと、少々鼻についたのです)

 そしたら、ニコラス・ツェーは、その自分を褒め称えるジャッキーのVTRを見て、こう言ってのけました。

 「僕は、次のジャッキーではなく、ニコラス・ツェーです」

 私は、「この青年、たいした自信家だけど、こりゃ大物になるな」と思いました(笑)。

 ニコラス・ツェーはこういう形容に対して反発を感じて 「俺は俺だ」 と口に堂々と出した少ない例だと思います。

 こういう「香港の○○」とか「次の○○」という形容に対して、ヘタに反発して否定したら、屈辱的になってしまうので本人は口に出さないことが多いと思います。あるいは大人の対応をして「不問に付す」とか。しかしニコラス・ツェーの場合は違った。これは、当然本人の性格もあると思うけど、もしかしたら、名実ともにそれこそ明確にかけ離れた位置にいた超御大のジャッキーの名前だったからこそ、逆に屈辱を伴わずに口に出して反発できたのかもしれませんね。

 でも、そうは言っても御大による、自分に向けられたある意味「最大の褒め言葉」だったのに、それを切り捨てて否定するなんて、ニコラス君、キミは大物だ!

 小ネタでした。

 (追記:今記事中の「次のジャッキー・チェン」の「次の」の部分、当初は「第二の」だという記憶で記事を書いてアップしましたが、記憶をさらによみがえらせて、おそらく実際は「次の」だったはず、ということで、修正しました。もし、正しいところをご存知の方はお教えください(汗)。)

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