
麻布の香港ガーデンから、同店が年内で閉店という知らせのハガキが妻宛てに届きました。ちょっとショックでした。
香港ガーデンは1998年にオープンした飲茶レストランです。学芸員Kと妻はこの店のファンでした。と、言っても行ったのは年に1回ほど、これまでに5、6回行っただけですが、広いフロアを誇るワゴン式の飲茶レストランとして、はるかかなたの香港を想うのに格好のレストランなのでした。
送られてきたハガキには、こんなことが書かれていました―――
「皆様に長らくご愛顧いただいてきました香港ガーデンは、今年12月30日を持ちまして閉店することになりました」「つきましては皆様への感謝の印として特別料金で飲茶ランチをご提供いたします。ご利用の際はこのハガキをお持ちください」……。 ハガキはもう手元にないので、記憶によるだいたいの要旨です。香港ガーデンの無料会員だった妻に、このハガキが来たのでした。ちなみに上の写真はそのハガキではなく、店頭に備え付けのポストカードです。
ということで、香港ガーデン行き納めツアーに行ってきました。

香港ガーデンのランチは午前11時半から午後2時まで。大人3150円で食べ放題。今回はこのハガキを持っていったら、特別料金の2100円でした。我々は12時に入りました。

点心やデザートなど50品目ほどあります。今回、学芸員K、妻、5歳の息子で計41品目(のべ45品目ほど)を食べました。赤丸の付いているのが食べたもの。メニューにないものは書き足してます。息子は最初の海鮮蒸し餃子を食べた以外は、バナナの香り揚げとかマンゴプリンとかひたすらデザートを食べてましたが、今日限りはそれも良し!と許しました。
味は点心にもよりますが、だいたい中の上から中の中といった感じです。このお店はいわゆる「味の名店」ではないかもしれません。しかし、香港ガーデンの最大のウリは点心のワゴンです。香港の大衆レストランと同じワゴンスタイル。このワゴンが、キメ細かく次から次へと頻繁に回ってきます。香港と同じく点心名のプレートをぶら下げたワゴンがあとからあとからやってくるのが楽しい。香港と違うのは、食べ放題なのでワゴンを押す人がカードにハンコを押さないこと。だからこっちも手当たり次第ガンガンいきます(笑)。

味はイメージで言うと、かなり大ざっぱな言い方になりますが、香港の庶民派の酒楼、「倫敦酒楼」や「敦煌酒楼」などに似ているかもしれません。臓物ハチノスの煮込みやゼラチン豊富な豚足南乳蒸し、大根餅など、香港を思い出させてくれるコアな味も楽しめます。ただ、たとえば香港の春巻はそれこそ食べるときに破片がポロポロと落ちるぐらい皮がパリッパリですが、ここの春巻の皮はそこまではいきません。またチャーハンに使われるお米が長粒米(いわゆるタイ米の類)ではないのが惜しいところです。
お茶は香港でおなじみの大きめの白い急須が各テーブルに置かれますが、中身はウーロン茶です。そこでこの日は妻が持ってきたプーアール茶のティーバッグを急須に入れて即席で香港風にアレンジしました。
写真にはありませんが、点心を食べてお皿に印が付いていたら、「当たり」です。当たったことを告げると、スタッフが3人ほど銅鑼を鳴らしてやってきて、たいそう大げさな口調の大きな声でお祝いの言葉を述べてなにやらプレゼントをくれます。当たりはそんなになく、我々は当たったことはありませんが、これまで毎回、たいてい少なくとも一組の客が当たっている光景に遭いました。

奥の壁面には香港島のビル群のディスプレイがあります。写真で見ると、いかにも…、という感じでチープに見えますが、実際はそうでもありません。このディスプレイは時間とともに背景の色が変わって、「夜」の時間になるとビルに明かりがともります。フロアはかなり広く、この写真はそのフロアのごく一部。実際の広さは香港の大規模レストラン並みです。大人数にも対応できるので、ツアーにも便利のようです。観光バスが停まっていることがあります。東京観光ツアーの昼食のコースにも利用されているようです。検索したら、はとバスの観光ツアーの中にも「昼食は香港ガーデンで飲茶食べ放題」というのがありました。
学芸員Kなどは、「香港返還記念日の毎年7月1日に香港ガーデンで何かイベントでもやらないのかなあ」、と思ってましたが、そんなものは香港オタクだけが考えることなのか、ついぞ行われなかったようで、そういう点では、「濃さ」というか「マニア度」は低く、いたってノーマルでした(笑)。

エントランス脇には売店もあります。中国菓子などを売っています。

地下鉄日比谷線広尾駅から徒歩6分の、大通りに面しています。ここらへんは「大使館銀座」とでも呼べるほど各国の大使館が多いので、香港ガーデンの道路を挟んで向かいに、ウインドウを鉄板で覆った軍用車のような警察の大型車両が威嚇するように停まっているのもよく見かけます。そういえば中国大使館もここから徒歩圏です。

さらば、香港ガーデン! これまで楽しいひとときをありがとう!













ここには何度か行った事がありますが、雰囲気とかが
結構好きだったのでショックですね。
夜に行った時の、20時からのアトラクションが
とても楽しかったです。
メディアとかウワサとかで存在を知っていましたが、私は行かずじまいでした。私の住んでいる四日市にもパラダイス・コーブという廣東海鮮高級レストランがありましたが11月に閉めてしまいました。香港人シェフが腕をふるい、内装は廣州の古酒楼そっくりでペニンシュラとかラッフルズを想起させる植民地っぽいつくりもあって気に入ってました。こういったレストランがなくなるのは残念ですね。
ご無沙汰しました。やっとブログ回遊ができるようになってお邪魔したらこの記事。monicalはオープンした年に2度ほど、そのあと2度くらいしか行ってませんが、いつも北京ダック争奪戦でむしゃぶりつきながら「これが香港か?」って(爆)。年内行けたら誰かを誘って忘年会かなー。
Katoさん
学芸員Kは夜に行ったことがありません。20時のアトラクションって、なんですか? 舞台に獅子舞がありますが、獅子舞がおこなわれるのでしょうか? 夜は値段が高めなので、行ったことがないのです(笑)。
PMイースタンさん
レストランだから味が一番重要ではあるのですが、でも、内装などで地元を思わせる趣向のレストランは楽しいですよね。お店の雰囲気も味の立派な要素です。香港ガーデンはイベントとして行くのが楽しいお店でした。やっぱりこういうお店がなくなるのは、ほんと、残念です。
もにかるさん
毎日の激務、お疲れ様です。楽しい字幕、これからもお願いします。さて、香港ガーデンの北京ダックは、たしかに、そうですね……(笑)。ところで、北京ダック、以前から思っていたのですが、学芸員Kはあの皮だけで食したいです。ネギとかタレとか要りません。香港でも、あの皮だけでビール飲みたいです。
度々失礼します。
夜のアトラクションは、曲芸のようなものでしたよ。
玉や箱を積み上げた上に逆立ちしたりしていました。
後は、踊りもやっていた記憶があります。
katoさん
なるほど、夜のアトラクションがそのようなものということは、香港ガーデンはいよいよもって企画性に重点を置いたレストランであったということですね。中国料理の味の名店は日本には無数にあるのでしょうけれど、それらとは違う、こういうイベント色の強いレストランがなくなるのはやはり惜しいです。