「ジス・イズ」というシリーズの絵本を知っていますか?
これは、ひとことで言うと子供のための旅行ガイド絵本です。
チェコ生まれのミロスラフ・サセックという人が描いた絵本で、
まず1959年に「This is Paris」が出て、以降、シリーズで60年代から70代にわたって
刊行されました。そして、30年以上の時をへてアメリカでこのシリーズが復刻され、
日本では2004年からブルース・インターアクションによって日本語版が
復刻出版されています。
絵本といっても大人が見ても楽しめる内容。なによりその絵が魅力的です。
当時はモダンだったであろうその絵柄は、現在ではクラシカルですが、
このタッチは、だから今の目で見たらむしろすごくオシャレです。
タテ30cm×ヨコ21cmと大型サイズで60ページ。絵本としてはかなりボリュームがあります。
現在日本版は全18冊のうち
「ジス・イズ・パリ」「ジス・イズ・ヴェニス」「ジス・イズ・ロンドン」「ジス・イズ・ミュンヘン」
「ジス・イズ・ケープケネディ」「ジス・イズ・アイルランド」「ジス・イズ・サンフランシスコ」
そして「ジス・イズ・ニューヨーク」の8冊が出ています。
写真は「ジス・イズ・サンフランシスコ」の表紙。
なかなかいいでしょ?

で、いよいよ「ジス・イズ・ホンコン」がもうすぐ復刻され発売されます!
このシリーズを初めて書店で見かけたとき、その魅力的な絵にひかれたのですが
手にとって本の見返しを見たら、刊行予定として「ジス・イズ・ホンコン」の文字がありました。
発売時期は記されていませんでしたので、書店に出かけたときに
いつも絵本コーナーでチェックをしてきたのですがいっこうに店頭に並びません。
ところがさっきネットで調べたら、「This is Hong Kong」の日本語版、「ジス・イズ・ホンコン」が
6月16日に発売されるということがわかりました。
原著の「This is」シリーズは、初版が1959年から1970年代にかけて出された絵本ですから、
そこに描かれている街の様子は現在ではかなり違っています。
そこで、復刻版の最後のページには、
「10ページ 現在は人口が800万人になりました」とか
「16ページ 現在ではこの○○○はなくなって×××になっています」というように、
変化のあった現在の様子が注釈として書かれています。ここを見るのもけっこう楽しい。
「This is Hong Kong」は1965年に初版が発行されました。いまから41年前です。
なにしろ香港のことですからね。ロンドンやパリと比べるまでもなく、おそらくこの絵本シリーズで
描かれた都市のなかで、現在の様子がもっとも大きく変貌した都市が、かのホンコンなはず。
だから復刻版の最後の補足説明ページがどうなっているかも楽しみです。
あるサイトによれば、このシリーズのなかでミロスラフ・サセック本人が気に入っている
のは「This Is Edinburgh」「This Is Venice」「This Is Hong Kong」の3冊。
おっ、ホンコンが入ってます。これって、ミロスラフ・サセックが香港の街を気に入ったということ
なのではないか? 嫌いな街を描いた絵本がお気に入りになるということはない、
と学芸員Kは思うもん。 よっしゃ!ミロスラフ、ホンコンが気に入ったのだね、よしよし。
「ジス・イズ」シリーズ、もしどんな本かなと興味をもった人は、まずは今書店に並んでいる
「ジス・イス・パリ」ほか既刊本を見てみてください。
きっと「あ、いいな」と思いますよ。
実はさっき、検索してたどっていったら、初版の「This is Hong Kong」の表紙や
その中身の一部が載っている海外のサイトにヒットしたのですが、ここでは秘密にしておきます。
なぜなら、学芸員Kがそれを見たときに、
「シマッタ!見ちゃったよ。本が出るまでのお楽しみにしておきたかったのに……」と思ったから。
個人的には、皆さんは見ないでおいて本が出るまでのお楽しみにしておくことをオススメします。
どうしても待ちきれない人は作者名などで検索していろいろたどってみてください。
こう言うと、見てしまう人は多いとは思いますけど。
学芸員Kは今から発売を楽しみにしています。
梅雨空の下、6月はワールドカップとNHKアジア語楽紀行 香港・広東語編、
そしてこの、「ジス・イズ・ホンコン」ですね。













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